• エッセイ・ノンフィクション
  • SF

JKめし 第九話 飴ライス

皆様は覚えているだろうか。
一年ほど前に鳴り物入りでアニメ界に現れたJKめしというカオスアニメを。

まさかとは思うが、知らない人もいると思うので簡単に概要を語っておこう。

私も名前は全く覚えていないのだが、金髪ボブヘアの主人公とピンク色の髪をしたロリ巨乳と声が低い教師が劣化版MOKO”sキッチンのようにオリジナル料理を作って食う。
という至ってシンプルな内容。

放映前に発表されたキービジュアルは女の子が可愛く、中々、期待が出来そうなアニメだった。
しかし、蓋を開けてみるとかなり低予算で作られたアニメだったらしく酷い有様だった。
私としては作画はあまり意識してアニメを見ないので気にならないのだが、5分しかアニメが放映されないのに良く分からない歴史の話を延々と聞かされ、メインの料理シーンは一分足らずという内容。

それが一話で終わると思ったら二話以降も同じような構成。
私の周りのアニメ好きな友人も「エンドレスエイトは血反吐を吐きながらでも見る事が出来たが、これは5分という時間にも関わらず見る事が出来ない... ...」
と早々に離脱していってしまった。

確か、あまりの酷さに監督が逃げたんだか何だか良く分からないが、エンドクレジットに監督が名前を載せないという事態まで起きた。(うる覚えなので違うかもしれない)

しかし、私はいたって普通にアニメを見ていた。
元々、作画に興味がないといった事が功を奏したのだろう。
そして、話数が進むにつれ、作中でアニメキャラが「このアニメ人気ないよね」「訳わからん歴史の話するし」と自虐的な発言を繰り出すまでとなる。

「これはもう末期だな... ...」と打ち切りになる事まで覚悟したそんな矢先だった。

タイトルにもある第九話「飴ライス」の登場だ。

それまで登場してきたオリジナル料理は伊藤家の食卓に登場するようなチョイタシレシピで特に旨そうな訳でも何でもない料理ばかりだった。

しかし、この飴ライスはご飯に飴を乗せるという至ってシンプルな料理。

ご飯に飴を乗せたという料理の鉄人もビックリな創作料理。
平野レミの料理を彷彿とさせるその飴ライスの登場により「そうか。こういうゲテ物系をドンドンと作って行けば話題になるかもしれない」と。この低予算アニメに少しの可能性を感じた。

目に見えてこれはそういう方向性で行った方が良いと私は思っていたのだが、それから飴ライスのような回は作られる事がなかった。

そして無駄にアニメは26話まで続いた。

13話から監督が正式に変更になったというのが大きな転換点だったのかもしれない。



2件のコメント

  • レビューお礼のコメントありがとうございます。
    パラニュークはファイトクラブの原作者として有名ですが、本の方がぶっちぎりで面白いです。まぁ好き嫌いのわかれる作家ではありますけどね。ファイトクラブが気に入ったらほかの本も楽しめると思いますよ。
    なんか物語の雰囲気が似ている感じがしました。
  • 関川 二尋様

    ファイトクラブ原作の方を探して読みたいと思います。
    私は自分が孤独や共感してくれる人がいないと思っているので、少しでも私と似た方がいると凄く喜びます。
    パラニュークの作品をみて、面白いと思ったらパラニュークに似ている他の作家の作品も読んでみたいと思います。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する