傀儡契約、完結・あとがき

『心霊マネジメントシステム事務局の傀儡契約』(https://kakuyomu.jp/works/16816927862055980540

拙作をご高覧いただき、誠にありがとうございます。フォロー、ハート、☆評価等の反応に助けられ、ここまで引っ張っていただけました。最後まで更新を継続出来たのは日々読んでくださった方のお陰です。誠にありがとうございます!



すこし本編の内容に触れます↓↓



 第二部『傀儡契約』では、タイトルの通り『傀儡』と『契約』をキーに物語を書きました。前作から引き続き登場した仮屋課長の徹底した事なかれ主義ぶりは、現実社会におけるリアルな傀儡像かもしれないな、と書き終えてから思いました。「彼はずっとこうなんだろうな……」と冷ややかに、しかし楽しく書かせていただいており、個人的には愛すべきキャラクターです。
 今回の実行犯だった、賀来。目に見える契約関係は結んでいなくとも篠下に依存し、ある意味で彼の計画の傀儡となってしまい、結果多くの人々を巻き込んで呪詛の犠牲となりました。彼に関しては作品外で語れることは多くありませんが、こうならなかった(篠下と出会わなかった或いはアジロと関わらなかった)ifルートを妄想してしまいます。きっとそれなりに幸せだったと思うので……。

 幾つもの契約関係も登場しました。
 雇用主と従業員、亀山と北F工場の社員、白珠祈祷会の帆澄と信者、さかしめと風見 etc.。 
 冒頭とラストの麦野の雇用契約書が象徴的ですが、内容は事務員では有り得ない内容を結ばされます(自衛隊員の契約書を参考にいたしました)。
 風見&麦野は北F工場の調査を通じ、契約内容を超えて、互いに相棒としての関係性を深められたのでは……と思います。
 術者(賀来、真塩他)を悪と割り切れず、彼らの死をもった解決に抗おうとした麦野の姿勢が善なのか、偽善なのか、読者様によって感想が分かれるかもしれませんね。
 第一部では翻弄されしきりで受け身だった麦野も、周囲の影響を受け、徐々に積極的に動き始めましたので、今後も変化を見守っていただけると嬉しいです。

 続編、第三部では麦野がいよいよアジロに入社いたします。エブリスタではすでに連載中ですが、準備が整い次第、カクヨムにも投稿を始めますので完結設定はいたしません~。また新たな心霊事件が勃発する予定ですので、もしよろしければ一緒に怪異に巻き込まれていただけると大変喜びます!
 連載をしながら外部のコンテストや公募に挑戦していまして、その分、心霊マネジメントシリーズではあまり“受けそうな要素”だとかを深く追及せずにひたすら趣味に没頭することを重視して書いております。少しでもお楽しみいただけていたら、たいへん嬉しく思います。


 最後にもう一度、
 ここまでお付き合いくださり、最後まで読んでいただいて誠にありがとうございました!



 緒音 百 拝

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