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残念な事に削除してしまったおまけの話の一部分

 元々は変革の季節の何処かに入っていた文章なのですが、校正により残念ながら削除してしまったものです。
 一部の貴族からシックルード家がどう見られているかという参考に。
 なお語り部は⑷で登場した『彼』になります。

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 流れをコントロールするためにもまずは彼自身が動いて、話が通じる相手に近づくべきだろう。
 近づく対象としてあげられるのは、現在まさに動いている改革派貴族。
 具体的にはアルガスト軍務卿、メルベルグ侯爵、ローチルド伯爵、フェーライナ伯爵、そしてダーリントン伯爵といったところか。

 本当はシックルード伯爵も工作対象に含めたいところだ。
 何せ鉄道の発生源はシックルード家の三男。
 今後起きる変革の原動力となる可能性が高い。

 しかしあの家は代々彼や彼の家が理解出来ない論理と価値観で動いている。
 鉱山採掘ぶゴーレムを使用するという前代未聞の方法論を取り入れたり、経営公社の給与を常識外に上げたり、平民の一般農家に対して領からの出費で農地整備や農業経営体の規模拡大政策を進めたり。

 私事や貴族外交においてもそうだ。
 世襲貴族の不文律を破って平民女性を第一夫人に迎えたり、序列が伯爵家最下位でありながら王家と独自の繋がりをもっていたりする。

 元が子爵家とは言え理解しがたい家風があるとしか思えない。
 価値観が違う以上工作で何が有効かが掴みきれない。
 うかつに近づかない方が無難だ。
 そう彼は判断する。
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追伸
たまった訂正や返信は明日(というか今日)やります。お休みなのでのんびりと。

9件のコメント

  • シックルード家て大叔父や商会長みたいな覚醒した転生者だけでなく潜在意識だけの無自覚転生者も多数存在してた可能性が・・・
  • リーランド大叔父は特異点ではありましたが、その遺産であるゴーレムと高い給金をしっかり継いでいるところなど、特異な家なのかもしれませんね。
    田舎だからこその実利主義であり、立場以上に能力に対して価値を見出しているからこその公社の高給なんですよねえ。
  • イースター連休中で世界どこでものんびり
  • この語り部さんはちゃんと自分とは違う論理や価値観が有り、それで動く人たちがいる事は理解しているのですね。今後どう出てくるのか楽しみです。

    天気も良く、八重桜やハナミズキやツツジですがキレイなタイミングでのお休みですね。ゆっくりしてくださいな。
  • 理解しがたい家風 は強みだよな!
  • 境界山脈は、魔竜もといUFOが埋まっていたところなので転生者が生まれる特異点になっているとか。
    その近傍であるシックルード家には転生者が多いとか微レ存?
  • >理解しがたい家風 は強み
     確かに。あと名状しがたい家風ではなくて良かったなと。

     シックルード家については昔から何かあるのかもしれません。ただし作者としては現在時点ではあえて設定はしていないと思います。多分……

     なお私は毎週月曜日が一番忙しくない日だったりします。ですのでコメント整理や文章書き溜め等もこの日にやることが多いです。

     こんな近況ノートまで、お読み&コメントいただき、本当にありがとうございました。 
  • 鉄道やロボット画期的な産業振興策などこの世界存在しない他世界の常識がまかり通るシックルード領及び領主家は、覚醒していない転生者が集まりやすい場所なのではと思います。
  • ⑷で登場した『彼』、『フェリーデ北部縦貫線沿いの貴族家』以外だと例外的に現状認識出来ている領家の一つなのに(シックルード家の領政の一部を真似る程評価しているのに)、シックルード家に対してこの評価。
    保守派な貴族家だと、『理解しがたい 』から『名状しがたい』よりに見なされてたりして。
    あと『彼』自身も、オタク全開時のリーランド大叔父やリチャードと相対してたら、『名状しがたい』よりにシフトしているかも。
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