白湯の氷漬け

　何かから逃げていた悪夢から目覚めると、友好的な女性『橙山(とうやま)』と真面目そうな男性『八旗(やはた)』と地下鉄に乗っていた。そこまでの記憶がまったく無い。自分の名前は『笹井…

雨が降らないことに僕しか気づいていない。その話すら口にしてはいけない。だけど、山で出会った少年、自分を”雲”だと名乗る彼だけが分かってくれた。彼の隣は心地よかった、僕も”雲”にな…

【前編】願ってしまった、理解しがたい何かが現れることを。そういえば、電車でのあれはなんだったのか、足首を掴まれていたような感覚は。【後編】記憶を消された彼の調査は、神と恐怖を招い…

一話完結型のため、何話からでも読んでいただけます。 散文中心の詩集です。たまに短歌も。 初心に帰れるようにと書き連ねています。

好きな言葉50音など書き連ねています

繰り返す地縛霊ともう戻らない不躾な空、そして解脱と静寂。 短短編です。心持ちは穏やかです。

雪を止めるための儀式を任された主人公だが、師匠である叔父や儀式自体に違和感を抱いていく。それでも儀式のために。儀式のために？ 気づけば怪異の渦中。いつも思い出すのは、友人とあの鮮…