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具体的な調査内容

「第28回スニーカー大賞」の検索結果を新作順に表示し、順に300作品を以下のチェック項目を用いて審査しました。

・文字数が規定以内か
・あらすじを結末まで書けているか
・あらすじを規定文字数ギリギリまで書けているか

その結果、300作品中、項目を満たしていたのはたった30作品でした。ここからさらにカテゴリーエラーとかで引かれるので、下読みに回される作品はさらに減るでしょうね。
ちなみにこの30作品の中には『俺たちの戦いはこれからだ』エンドの作品も入っています。3作品くらいだったと思います。これらが対象外になるのかは僕では判断できませんでしたのでとりあえず残しました。

で、思ったのですが、あらすじを何の為に書くのかわかっていない人が多いような気がします。

じつは編集の方が求めているのは、読者向けのあらすじではなくて要約文なんですよ。
それはたくさんの作品を読まないといけない中で、選考するときに内容を思い出すためです。
なので、結末までしっかりと書かないといけないですし、内容も伝わるように書かないといけません。

読者向けのあらすじを書いている人、終盤まで書いてるけど結末だけ書かない人が大多数でした。
「これは〜〜物語」とか「〜〜がここに開幕」とか「〜〜は〜〜するが——」とか「〜〜の物語が今始まる」で終わる作品がいっぱいありましたが全部ダメ。

結末まで書けている人の中にはあらすじが500文字程度の人もいましたがもちろんダメです。
10万文字以上の物語を要約するのに本来800文字では足りないはずですから、ちゃんとギリギリまで書きましょう。内容が薄い作品だと思われます。


まあ、良くも悪くもネットで募集するというのはこういうことなのかもしれません。手軽に応募できるので、受賞できたらラッキー、程度にしか思ってない人が多いのでしょう。他サイトに掲載しているという作品も結構見かけました。やめた方がいいと思いますけどね。

ちなみに新人賞とWeb小説のコンテストは全くの別物だと思った方がいいです。新人賞には新人賞のルールがあります。

以上。伝えるべきことはこのくらいでしょうかね。
これを読んでるみなさんは応募する際は気をつけましょう。

1件のコメント

  • そうですかね。確かに分析するのとか好きなので、向いてるかもしれませんね。

    ですが、分析しているのは自作に反映させるためでもありますし、僕は作り手でいたいので、たぶん出版社に就職することはないと思います。

    あと、作り手として、それを販売してもらう編集側の事情とか意図とかを汲み取るのは、出来ないといけないことなのかなと思ってます。
    でないと読者の需要を満たすことなんてできませんから。
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