公募用の作品がほぼ完成し、『アナザー・ワールド』の第二章もほぼほぼ描き切りました。そのせいで最近は推敲ばかりしていて面白みのない日々………。
アナザーワールドはこのまま予定通り連載しますが、公募用に関しては九月の第1週くらいを目安に公開したいと思っています。スニーカー大賞に応募予定です。
さて。昨日、津多さんのレビューから『Webと紙媒体で反応を変える脳』という作品を読んだのですが、「なるほどなあ」と思う反面、「少し違うのでは」と思うところがあったので、自分なりに整理したいと思います。
それで、僕がこの作品に思うことは、「状況によるのでは?」ということです。
僕は脳が今何をしようとしているのかによって感じ方が変わるのではないかと思っています。
例えば食事をする際にテレビを見ながら食べるのか、一人で黙々と食べるのか。この場合、味の感じ方が異なります。前者ではテレビの情報に脳の意識が半分持って行かれていますが、黙々と食べる場合、全ての意識が食べ物に向かっているので味を感じやすい。つまり没入しやすいのです。
では、web小説の場合どうなのかというと、まず、検索(探す)ことからスタートします。その後サイトに入って、新しく作品をさがす。で、読みたいのが見つかればそれをクリック。それから読み始める。
つまり、情報を探している状態で読み始めるわけです。
これだと読むと決めてから読み始めるまでの時間が圧倒的に少ないですし、脳が小説を読む、物語の世界に入り浸る準備ができていないんだと思うんですよね。
なので、web特有の書き方じゃないと読みづらいとなってしまうんだと思うんですよ。
では紙の場合だとどうなのか、読もうと決めて時間がだいぶ経ってから読み始めますよね。ネットで買っても書店で買っても。しかも、読む時には他の情報がシャットアウトされている。さらに「これから小説を読むぞ」と意気込んでいるわけですよ。
それで、自作を紙に印刷して読んでみたんですけど、結果はあまり変わらない気がしました。
なので、単純に媒体の違いだけで議論はできないかなと思いました。文章が縦書きか横書きかでも感じ方が違いますし、紙の色でも感じ方が変わります。脳が小説を読む準備ができていて、それに好ましい環境と状況が整っているのならwebでも電書でも紙でも変わらないのではと思った次第です。
しかし、この作品はweb媒体の痛いところを突いていて、面白い。