かしこまりこ

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おはようございます！！
ご依頼の件、「また会いましょう」を読みました。

すごく大人な短編でしっとりとして、とてもよかったです。
やさしい雰囲気といいますか、語りが老人ということでなるほどと思いました。
そして、染め糸屋とかぶる輪廻転生。東洋的な考えですが、こういうふうに考えることができたら、死ぬことにも希望がもてるのかなと思います。

すごく精神的で高度なおはなしです。魂がつながったソウルメイトとでもいうのでしょうか。魂が近いと来世でも巡り合えるそうです。

難点は、冒頭でもっと早く、主人公の性別をはっきりさせておいた方がよかったのかな。今のままでは、最初男性かと思いました。でも、年齢と性別をわざとぼかしだんだんわからせるという構成ならば、なかなか小技がきいてるなと思いました。

この短編、すごくいい。しかしですね、これ、コミカライズ前提の短編賞には向かないかなーと思います。普通の短編なら全然いいのですが。なんせ、カクコンの短編はコミカライズ前提ですから。

まず、場面が最後の挨拶にきた場面のみ、おまけにずっと語りでアクションといえば手の甲にキスしたのみ。これは、マンガにしずらい……

短編としての完成度を重要視すると要項でいってましたが、やはり、コミカライズ前提で賞はとると思います。落選するとわかってて出すのはもったいない。

そして、今３０００字ほどですよね。この作品。規定が一万字なので、せめて８０００字ぐらいにはしないといけない。

だから、書き足しが必須ですね。５０００字書き足すなら、新しいコミカライズにむいてる新作を書いた方がいいかもしれません。

このおはなしはこれで、完成してると思うので。こういう純文よりの短編は、集英社の短編小説新人賞にむいてます。

厳しいことをいいますが、せっかくなので賞をとりにいってほしい。まりこさんにはその実力があると思います。

カクコン短編で通りやすいものは、起承転結がはっきりしていて最後にどんでんが入ってる方がいい。
なおかつ、大賞をねらうなら、ファンタジーで漫画にしたときキャラが映えること。

これ、まりこさんの作風からちょっと遠いかなと思います(笑)
なので、私からの提案で、大人なしっとり短編を短編小説新人賞にだす。で、エッセイ短編をかコクンに出すで、どうでしょう？

短編小説新人賞はなんと二か月に一回開催されてるのですよ。わたしこの公募にせっせと定期的に応募してました。一次通過どまりでしたけど。
賞金アリでも書籍化はないのですが、賞をとったらどうも担当さんがつくらしい(笑)

そして、この短編賞取った人がノベル大賞とってるんですよねー
だから、目指す価値はあります。