最近買った、映画の特集雑誌で
昔観た、映画「ベティ・ブルー」の事が載っていた。
実は、完全版がある事や、修正を入れた、日本の映画会社に
監督が激怒して、日本まで来て抗議し
会見まで開いたそうだ。
当時、1986年?
でも、映画は、修正、カットされたまま、公開されたと。
それを知ってどうしても、完全版を観たくなった私は
某有名通販サイトの、中古商品コーナーで
出来るだけ安く、でも状態のいい物を探して、買って、観た。
当時の記憶と全く違う、世界観が、そこにはあった。
純粋過ぎて激しく壊れて往く
ベティと、献身的で優し過ぎる、恋人、ゾルグに
引き摺られそうになった、いや、引き摺られてしまった。
この世界で、窒息しそうで、もがいている人には、是非見てもらいたいです。
それにしても、撮り方にもよるのだろうけれど
何故、外国の汚い筈の裏通りや、ボロく、狭く、小さくて、貧しい生活のはずの
家や、部屋や、置いてあるモノ生活の全てが
あんなに、美しくて、お洒落で、キラキラと光って見えるのだろう。
日本のどこにも、あんな光景も生活も、町の美しさも
無い気がした。