今更ながらですが、私の作品の多くでスターシステム的に出ているマーちゃんは田中敦子さんが演じる少佐でした。
念話で話し、クモ型ロボットを操り、姿を消し、生まれの種族を捨て、そして永い時間を生きるというのは少佐そのもののイメージでした。アルトボイスであったのはその最たるものでした。
そして彼女は自分の経験を伝えることを厭わないのです。
そんな少佐自身は元気そうだったのに、私の前からいなくなってしまいました。
私が勝手に敬愛した姉さんは別の世界に行ってしまいました。
気持ち悪いと思う人もいるかもしれませんが、どうしようかと思いました。
それでも私は書かなければならないのだと思いました。自分だって死にそうなのだから。
若い頃に無茶をするとそうなってしまいがちですが、無茶をしないと売れません。
どうして万人が認める人がいってしまうのでしょうか。
そうやって沈んでいたら篠原恵美さんまでいってしまいました。
俺の憧れた人のことはいい歳だし吹っ切れたけど、早いうちに連れて行かないでくれと、そう思いました。神よ……。
と思いましたが、2時間たって冷静に考えたらこれはこれで私の一方的な押し付けではないかと思えてきました。
私はただ、あの方達の素晴らしい仕事を死ぬまで忘れなければ良いのだとそう思います。
俺だって、何か残したくて生きてるんじゃないか。