第7話「崇元寺」に登場した伊波マスさん。
彼女もまた実在した人物あり、後に「沖縄福祉の母」と呼ばれる島マスです。
1900年、彼女は美里間切伊波村に4人兄弟の末っ子として生まれます。
生活は貧しく、長兄がハワイに移民します。
マスさんは伊波尋常小学校(現伊波小学校)を卒業後、美里尋常高等小学校(現美里小学校)に進学しますが、マスさんの家から美里尋常小学校までの距離は遠かったとか。
マスさんは作中から1年前に沖縄県女子師範学校に進学します。
当時の師範学校は学費こそ無償でしたが、入学金がかかるので彼女は入学金を貯めるため、家の近くにあるシークワーサーを集めて恩納村付近で売っていたそうです。
ちなみに「古琉球」の著者伊波普猷と親子ぐらいの年の差はありますが、血縁関係は一切ございません。
ただ、伊波普猷の祖父が脇地頭治めていた美里間切伊波村はマスさんの出身地です。
彼女の伝記に関する記事はこちら
http://www.okicityshakyo.com/wp/wp-content/uploads/2012/05/juku-nenpu.pdf