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おひるねログ

非現実的な危うさ というものが好きです。女の子でも男の子でも。その人特有の感性の鋭さ、まだ現代科学では観測できない中空の部分を感じ取るが故の非物質的、非現実的な危うさ。非存在感。存在の輪郭、体の輪郭がぼやけて滲むような感覚。


「おひるねをしよう」では好きな作家2人の作品の中で特に好きな箇所をピックしつつ、パッと浮かんだイメージを混ぜてみました。
白昼夢に沈んだ公園、ブランコに乗る少女、積み上げられた教科書、時間を切り分けて支配する時計(とチャイム)、輪。
輪についても少し触れますが、その性質上、どうしても自死について触れますので以下は閲覧非推奨です。見るかどうかは個人の判断にお任せします。






















自死に関連するワードを聞いた時あるいは自死という映像をイメージする時、必ず縄を結んで作った輪を思い浮かべるんです。命を断つのであれば方法は無数にあるけれど、どうして輪なんだろう。そう思ったので少し考えてみました。「輪に首を通す」という行為には儀式的な性格があると思うんです。例えば、神社の鳥居やしめ縄のように輪は境界線として振る舞うのだと思います。だからこそ、「輪に首を通す」ことは境界に跨ることであり、境界に跨った状態で「断つ」ということに儀式的で非現実的な危うさを感じるのだと思います。

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