大石 陽太

　20XX年。人間の身体機能は進化し、数十年前の人間が描いた空想は現実になっていた。屋根より高く跳び、コンクリートを素手で砕き、触らずして相手を気絶させる。もはや同じ人間と呼ぶに…

何が何だかわからないまま異世界に来てしまった「俺」は妙な爺さんと出会い、竜の背に乗り、大空へ漕ぎ出した。 「俺」の壮大な異世界旅行が始まった。

先輩たちが卒業する日。仲の良かった彼から送られたのは『最低』の二文字。 その二文字の意味を理解できなかった俺は日頃の行いを顧みるが……。

神に等しい超常を操れる『異能』と呼ばれる人体機能が人類に発現してから一五〇年。未だ、その謎は何一つ解き明かされることなく、世界は戦争と混沌の渦の中にあった。 その中でももっとも超…

平凡な高校生、塚本瑛太は目の前の女子が拳銃を持っているところを目撃してしまう。日織と名乗る少女は時には演劇部、時には違法組織の売人と立場を変えて瑛太を混乱させてくる。 日織と出会…

図書室で神隠しに遭う。 噂を聞いた天内史郎は図書室のことを調べ始めるが……。

みっちゃんはよく気づく子だった。

　春から二年生の安川旭は、同級生で学年一の美少女、乙宮春香に憧れを抱いていた。そんな乙宮と同じクラスになれて喜んでいたのも束の間、学校一の戦闘力を持つと言われている浅沼由乃に、乙…

人ひとり、よく分からない獣一匹。神様に出会う旅です。

『海辺』の住人とそこに迷い込んだ女の子のお話。

何にだって始まった瞬間に終わりがある。 わかってはいるけど、なぜか切ない。 そんな、あの日の思い出と冬の終わりと春の始まり。

「詠み人」であるカタリはとあるエルフの依頼で『空白の街』と呼ばれる場所に向かう。 しかし、そこにいた人たちからは心そのものが抜け落ちていた。

ブレイクファスト河本はいつものように口いっぱいに朝ごはんを含んで、コンクリートジャングルを駆けていた。 そこへ超音波のようなものが聞こえてきて……、

先輩……もう少し落ち着いて……。

　パカップルである二人にとって、二人だけの世界を作ってしまえば外からの干渉など関係ない。 　しかし、その二人だけの世界では日々、互いの愛の大きさを比べあう仁義大ありの戦いが、繰り…