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新作についてのあとがきめいたもの

”ショートアニメ「さかいめメイツ」第13話『ずっと忘れない』”についての話です。まずは本編をどうぞ。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886460623


きっかけは、とある作品で「”最後の5分間”小説×朗読コラボレーション・コンテスト」なるものの存在を知ったことです。
しばらく意識の片隅でぼんやりくすぶっていたのですが、そんな折にこちらの宮澤伊織氏のインタビューを読みまして。

https://www.hayakawabooks.com/n/n0b70a085dfe0

”国境地帯のエモさも百合”……なるほど境界とは百合であることだな、と納得すると同時に、こいつは使える、という天啓が降ってきました。
最初は「魔法少女が自分の世界に帰るまでの(国境が閉じるまでの)残り5分間」というネタで考えていたのですが、いまいちしっくり来ず、最終的に「日常系5分アニメの最終回」という線に落ち着きました。境界要素は残ったような残らないような感じになりましたが、まあいいや。

アニメーションをそのまま文章に書き起こす、という文体は、スティーブン・ミルハウザー「エドウィン・マルハウス」第2部の最初の章のオマージュなのですが、はたしてうまくいっているかどうか、そもそも通じているかどうか、共感を得られるかどうか……
あと朗読とコラボレーションするというコンセプトを一切斟酌していないのはどうなのか……

ともあれ、久しぶりに私的な小説を書いて楽しかったので自分の中では満足です。楽しんでいただければ幸いです。

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