@ogasawara_is

朝鮮半島の聖地「白頭山」の頂上にある天池で伯元は去りし日々を回想します。

秋夕の夜、新羅の都に流れる笛の調べ。奏者の脳裏には家族への思いが浮かびます。新羅郷歌をもとに創作した物語です。

万葉集には多くの渡来人歌人が登場します。しかし、中には作品は収録されず、ただ名前のみ記された人もいます。この物語の主人公はそうした人物の一人です。

王が眼鏡を掛けて、百官の前に現れた。前例にない礼に反することだと国王の反対派大臣はさっそく論難を始めます。

朝鮮時代後期、朝廷に失望した孤山 尹善道は、偶然見つけた島で悠々自適な生活を送りますが…。

新羅国王の二人の弟は、高句麗と倭国に人質に出されていた。王は、二人を取り戻すよう朴太守に命じた。高句麗にいた弟は救い出せたが、倭国にいる弟の救出には難儀した。

新羅の敏蔵寺にまつわる母と息子のお話です。

朝鮮時代の女性詩人蘭雪軒許楚姫の孤独な胸の内を描きました。

王の息子として生まれながらも生母の身分が低いゆえに王位を継げなかった心地。僧となった彼の身に不思議なことが起こります。

庭の美しい家に住みたい、こう思った彼は思い通りの屋敷を手に入れますが。

政事に辣腕を振るう王だが、息子である世子に対しては上手く接することが出来なかった。世子は父親に自身の思いが伝わらず苦しんでいた。

龍に関するお話は、いろいろありますが、そんな中から新羅の僧にまつわるお話を書きました。韓国よりも日本で知られたお話でしょう。

遊覧曲芸団の公演を追っかけるために曼珠国営業に出た少年一行、市場での講談を楽しむ画員夫妻の日常等、木槿国の人々の秋のお話です。

朝廷の反王派を如何に協力させるか、王はある方法を実行しました。

即位の儀式が終わった時、王を目掛けて飛んでくるものがあった。 矢だった。王は、射った者についてあれこれ考えるのだった。

長期間王位に就いていた英祖王が亡くなり、王世孫の彼が王位に登った。彼の脳裏には非業の死をした父親の思いが蘇った。

　木槿国の暮らす女性画家とその夫の画員、画員の友人の生員と市場の少年、そして少年の雇い主の船長と同僚のパティシエ船員、王と王妃と王弟たちが繰り広げる日常の細かい物語。

王妃を廃することに気乗りのしない許右相。王の御意志には逆らえないし。どうするべきか。

将軍の七人目の息子として生まれた芳蕃。父親は七は縁起が良いと息子の将来を寿いだが、現実は違っていた。

“古風”とは王が射弓をする時、成績がよかった場合、その場に侍した臣下たちに褒美を下賜する習慣。正祖は50射中49射的中させると宣言。侍した武官たちはドキドキしながら見守ります。

月を愛でながら夜道を散策する若き士人・子実が助けた女性の正体は意外なものでした。 韓国(朝鮮)の史話を少しアレンジした内容です。

勢力争いでぐちゃぐちゃになった朝廷を正し、民と国のために尽力する王とそれに協力する宰相の物語。

KAC 20232参加作品。朝鮮王朝時代の女性詩人 許蘭雪軒について弟の文人 許筠が語ります。“這子”がこの時代、朝鮮に存在したかどうかについては深入りしないでくださいね（苦笑…

希望が叶って燕京で書舗(本屋)で書物を買込めた徳保。だが、燕京ではそれ以上に楽しいことがあった。

高句麗に協力を依頼に行った新羅の金春秋が、誤って投獄されてしまいます。高句麗の役人の昔話を使ってアドバイスのおかげで彼は無事帰国出来ました。

お気に入りの遊覧曲芸団の扶桑国公演を見られて喜ぶ少年。仕事に勤しむ画員の妻とさりげなく妻を支える画員。王妃姉弟と国王の日常……。木槿国の人々の最近の暮らしぶりのお話です。

武蔵国入間郡で不審火が発生した。原因は出雲伊波比神の怒りだというが、その裏にはある男の欲望があった。

｢活人すれども殺人せず」がモットーの義賊集団“緑林党”が人を殺めた、その訳を尋ねに弟宮は出掛けます。

朝鮮使の一員として朝鮮国へ行った俊長は草庵の主人から茶を振る舞われます。それは日本で盛んな闘茶とは全く異なるものでした‥。