皆さんは『有隣堂しか知らない世界』と言うYouTubeチャンネルを御存知でしょうか? 神奈川を中心に展開する書店のチャンネルなんですけど、とても面白いんですよ。このチャンネルがバズったのがミステリー作家の中山七里先生の一日に密着した動画でした。
先日(※執筆時)、このチャンネルで24時間ライブ配信をしたのですが、その配信に中山七里先生が出演したんです。25時に。今回はこの動画の紹介です。
24時間公開YouTubeライブin誠品生活日本橋③ ~有隣堂しか知らない世界290~
https://www.youtube.com/watch?v=jS79qLCFjhE 先生の出演時間はこのアーカイブの『2:57:16』頃から始まります。
いやもうここからの話がすごすぎました。ぜひ皆さんにも見てもらいたいです。中山先生人間離れしすぎです。ちょっとアーカイブを見返していないので、覚えているところだけを書いてみますね。
先生は最大で月14本の連載を抱えていた。
レッドブル一気飲み。
コーヒーも一気飲み。
打ち合わせは5分で終わる。
寝なきゃ書ける
食事をしなくても誰にも迷惑をかけないけど原稿落としたら迷惑をかける。
外出すると書店を10件以上巡る
書店の住所や電話番号を覚えている
書店員のタムスケジュールも把握している
めちゃくちゃ歩くのが早い
ローカル舞台の作品の依頼が来ても取材はしない。
今までに読んだ作品の記憶を頼りに執筆。
社会人生活の経験が作品に影響を与えてはいない。
今までやり取りした会話などはみんな覚えている。
お酒を呑むとハイになって目が冴える。
なので執筆中は呑みながら書いている。
高校生の頃は読書感想文やラブレターの代筆のバイトをしていた。
ヤバい編集とは仕事をしない。
肩がむっちゃ硬い。
椅子はいいものを使う。
作家は文章を書くマグロ。
名刺に作家と書くようではダメ。
作家は職業じゃない。
作家になって元気になった。
よくコミティアに行く。
ペンネームは、覚えやすいように名前の中に数字か方角を入れるといい。
覚えているものだけでもこれだけ……。これだけでもすごいですよね。対談中に作品より作家の方が面白いのは駄目だよって笑ってましたけど、むっちゃ七里先生は面白かったです。小説家版島本和彦先生みたい。サイボーグ具合は荒川弘先生に並びますよね。
駄目な小説の例も語っておりまして『作中に『それ』を使いすぎるのはNG』だと。作者の頭の中だけで分かっていても読者には不親切だからだそうです。つまり、商業作品は読者目線が大事と言う事ですね。
後、小説指南的な話題では『小説は読みやすさが大事』とも言ってましたね。序盤は分かりやすく読みやすく書いて間口を広げましょうと。
そんなところでしょうか。トークは途中から新川帆立先生とのクロストークになって小説家業界トークで盛り上がります。ずーっと面白いので、時間のある方は是非見て欲しいですね。