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転がる言の葉の残骸

 言葉が滑り台を滑っていく
 認識する前に流星になっていく
 僕はそれを見送っているよ
 ただの記号が転がっていくよ

 それが誠実じゃないって
 心の中では分かっている
 でも苦痛と引き換えには出来ないんだ
 自分を守っていたいんだ

 大きな象はアリを怖がって
 覚悟を決めたネズミは猫を噛んで
 誰にでも間違いはあって
 僕は今日も空回っている

 答えを求めて彷徨って
 今日も誰も知らないところにいる
 声を上げても届かない
 今日も答えは見つからない

 月も隠れたこんな夜は
 石になった言葉を掘り出してみよう
 どこかで誰かの笑う声がする
 そんな幻聴だけが耳に届いている

 キレイな言葉が虚しく輝いていて
 価値がないならみんな一緒だね
 毎日心の泉から汲んだこの水も
 誰かが頑張って見つけた宝石も

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