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音のしない夜

音のしない夜
黒猫はどこにもいない
時計の針も動くのを忘れて
1人僕は自分の星を探している

暑い昼間のとっくに幕は降りて
今夜は月も見えなくて
どこかで降っている雨はどこにも見えなくて
カエルたちは楽しそうにうたを歌っていて

ああ
暗い夜に
ああ
前世の記憶が蘇りそうな夜に

そらは天然プラネタリウム
だけど今夜は何も見えない
吸い込まれるような黒
誰かに覗かれている夜

勘違いしてしまうから
何も聞こえなくていいんだ
あの闇の向こうでうごめく幻も
悲しい現実に引き戻す電子音も

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