今回もツイッターネタなのですが、またまたしれ~っとTLを眺めていたらナーロッパの世界観に慣れた人へのツッコミつぶやきを見つけたんです。そのつぶやきの内容は、『運河を作る話を書いたら、感想欄で「運河www主人公はアホwww」とディスられた』と言うもの。そう、その読者は運河がどれほど便利かを知らなかったんですね。
運河は交通網としてとても便利なものです。水路を使った船での貨物運搬は物を簡単に大量に運べますからね。それこそ世界中の街で有効に使われていました。勿論日本でも。陸路が大活躍するのは鉄道や自動車が出来てからですよね。
ただし、話をナーロッパに移すと、運河を活用する話ってほぼ見かけません。そりゃあ、運河より道作れやって読者も出てきますわなぁ。道を整備して便利になった展開は転スラを始め、割と出てきますから。これってそれが便利なのに知らない故にバカにしてしまう逆ジャガイモ現象とも言えるでしょう。
勿論探せば運河の有用性を訴える作品もあると思います。一昔前の都市開発の定番のひとつでもありますから。ただ、その描写のある有名作品が見当たらないと言うだけで。現実的な物語運び売りにしている今期アニメの『現実主義勇者の王国再建記』ですら、道は作っても運河は作っていませんし……。ちなみに、原作未読なので原作では作ってるのかもですが(汗)。
まぁ運河の有用性は異世界でも常識で主人公が発明するでもなく既にある技術、と言うパターンもあるでしょう。その割にナーロッパの城壁都市に運河のある描写はほぼ見かけませんな。あのハンコで押したような城壁都市はJRPGの街のイメージだからねぇ。
運河のあるデザインがゲームの時点で成立していたら違っていたのかもね。
考えてみれば、異世界ファンタジーの都市開発系の話で道の重要性ばかりがむっちゃ訴えられているのもちょっと謎。仮定の話ですが、有名作品がそう言う展開をして受けたので他作品も模倣し始めたのかも知れません。
今後、運河制作の展開をする有名作品が誕生したら、その作品以降は「運河が大事に決まってんやろwww」みたいな認識に変わっていくのかも。そうなるといいですねえ。