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どんな出来事かって言うより書き方なんだろうな……

 私は創作の原点が漫画なので、ついつい派手な展開を書きたいと思ってしまうものなのですけど、物語ってそれだけじゃないですよね。出来事的には大した事は起こっていないのに、読ませる人が書けばそれをグイグイと読ませてしまう。漫画で言えば日常系だし、小説で言えばそれが純文学なのかも知れません。ゆるゆると楽しめる日常系漫画とそんな気楽に読めるでもない純文学を並列の語るのは違うかも知れませんけど。

 WEB小説はラノベ寄りなので、人気を出すにはキャラが大事って言われます。勿論それは正しいのでしょう。ただ、好きな作品を書いているだけでいいと思えるなら、評価を期待しないなら、バリバリの純文学を書いてもいい訳で。
 いや、私もあまり小説を読まんのでたまたま読んだ作品が純文学でもない限り、そう言うのは読まないのですが。

 つまり何が言いたいのかと言うと、上手い人が書くならどんな出来事でもしっかり立派な作品になるのだろうなと。当たり前の話ですけどね。

 表現力のない人がなんて事のない出来事を描写してもただの浅いつまらない文章にしかなりえません。ですが、描写力のある人ならそれを高尚な『作品』にしてしまう。それはつまり、その物事を浅くなぞるだけではなく、深く削り込んでいくからこそ生まれる深みなのでしょう。

 勿論、深くなればなるほどついていける読者も厳選されていきます。癖が強くなるほど、ふるいにかけられていきます。そうやって今の現状がある訳ですものね。その作家性で濃いファンも形成されていくのですが、それがまた悪循環の種に……と言うのはまた別の話題ですね(汗)。

 まぁつまり、小説において派手な展開で読者を引っ張ってこようと考えるのはまだまだ未熟と言う事なのかな。何でもない出来事を深く読ませる事が出来てこそ、筆力が上達したと言えるのかも。
 と、純文学的な作品を読んで考えたりもしたのでした。この考えもきっと浅いですよね。あはは。

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