白い気配
鳥たちが騒ぎ出して
ゆっくりと目覚める
まっさらな朝
水の流れる音
頭の中で再現されるイメージ
ずっとずっと泳いでいける
目的もなく
空を飛ぶ飛行物体
目にしたらずっと追いかけてしまう
地に足がついていない感覚
生まれる前と死んだ後
自分で決めた事が守れない
間違い続けて笑ってる
ただプカプカと浮かんでいる
何にも縛られないまま
ああ
電波が何かを受信する
自分と言う固有振動体
共鳴する領域を広げて
朝は静かに広がっていく
役割を終えた言葉が沈んでいく
それでも窓は開けられない
目に見えない棘が怖い
カラフルな色が次々に打ち上がっていく
潜水艦が空を潜航していく
大事な約束は犬が隠してしまった
朝はもう朝の顔をしていなかった