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繰り返すかつての風景

 静かに液体が流動していいる
 透明で純粋な何か
 まるで何もないようにすら見える
 それは時間のような

 永遠と一瞬
 空とそこを流れる雲たち
 心に流れてくる音楽
 振り返ってもそこには誰もいない

 砂で出来た塔が崩れていく
 いつからそれを永遠と思っていたんだろう
 変わらないものはない
 変わる事で変化を思い出す

 そこに存在する奇跡
 失わないと気付かないあれこれ
 ただ順番が来るだけなんだ
 見ようとしていないだけなんだ

 みんな何も言わずに去っていく
 風のように吹き抜けていく
 最初から何もなかったみたいに
 記憶もやがて解像度が下がっていく

 空を流れる雲はいつだってその時だけのもので
 言葉は空虚に飲み込まれていく
 冬はいつだって淋しい気持ちにさせるから
 人は集まろうとするのかな
 
 見えない試練が世界中を覆って
 誰もがその絆を試されている
 どうしてこの景色と似合ってしまうのだろう
 今日もまた数字だけが一人歩きをする

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