長く続く一本道
それは空に続いている
ぐんぐんと上昇していく
目に見えない透明な道
時間だけが正確なんだ
何もかもが過ぎ去っていく
正しさなんてどこにもなかった
鏡の中からは何が見える?
飛行機の飛んでいない空
目に映る古代から続く景色
あの雲は何もかも知ってるのだろう
そうしてこの先の未来も
風が吹き抜けていく
見覚えのある景色を連れている
何度も繰り返してきたんだ
心の中もかき混ぜられるよ
季節がくすぐりに来て
何もせずにそのまま浮かんでいたくなる
その扉は最初から用意されていたのかい?
僕はまだ開ける勇気はないよ
夏の気配は蒸発して
夏の記憶だけがまだこびりついている
赤い花が全てを染めているのに
ため息だけを目印にして
心の鳥が飛んでいく
自由なんてどこにもなかった
空は見せしめのようにただ青くて
見上げる姿はただの点でしかなくて