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見覚えのない午後に

 ふらふら
 ゆらゆら
 僕の見つめるものは
 みんなどこか不安定

 真っ直ぐに歩けないよ
 ついつい寄り道しちゃうんだ
 角に何があるのか気になって
 そうやっていつも迷ってた

 知らない道に知らない景色
 世界はやっぱりどこにも仕掛けがなくて
 僕はどこまでも知りたくなって
 息が切れるまで走ってた

 間違いなく時間が過ぎるから
 空の色はそれに合わせて変わってく
 知らない景色は夢に繋がってる気がして
 それが楽しくて怖かった

 見慣れた景色はずうっと黙っていて
 思い出の景色とどこかずれていて
 いつの間にか違う場所に来たみたいだ
 空をヘリコプターの音だけが飛んでいく

 お腹が空いたら帰らなくちゃだから
 僕はずうっとじっとしているよ
 お日様からお月様にバトンタッチしたって
 僕は知らない景色に混じっていたい

 日時計がくるりと回って
 迷い込んだ景色が怖くなって
 僕はここにいるよ
 ここにいた記憶だけが残っているよ

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