おばけがフラフラと散歩中
女の子を見つける
可愛いので見守っている
こける
まあ大変
おばけは近付いた
心配そうに眺めていると目が合う
いや見える訳ないよとおばけは開き直る
おばけちゃん、大丈夫だよ
女の子のその言葉におばけびっくり
私が見えるの?
うん
昔から見えるの?
うん
2人はニッコリと笑いあった
女の子はおばけに名前を尋ねる
おばけは困ってしまった。名前は忘れてしまったから。だから――
私はね……おばけちゃん
へんなのー
あなたは?
じゃあ私は見えるちゃん!
へんなのー
こうして2人は仲良しに
見えるちゃんは今度小学校に上がるらしい
友達たくさん出来るね
でも一番の友達はおばけちゃんだよ
ありがとう
おばけちゃんは心がほっこり
1人で遊ぶ見えるちゃんをお母さんは心配する
ほら、みんながいるところで遊びましょ
おばけちゃんがいるもん
どこにいるの?
ここにいるよ!
お母さんには見えないの
いるのに……お母さんのバカー!
喧嘩の様子を見ていたおばけちゃん
どうしたらいいか考える
そこでおばけちゃんは悲しいウソを付く事を決断する
いつものように見えるちゃんが遊びに来た
おばけちゃーん
見えるちゃん、私は、本当はいないんだよ
えっ?
だからおばけじゃない友達と遊んで。きっと仲良くなれるから
ううん、おばけちゃんはいるよ!
じゃあ私に触れる?
触れるもん!
見えるちゃんはおばけちゃんをぎゅっと抱きしめる
本当に抱きしめられておばけちゃんは困惑
おばけちゃん、あったかいね
うそ……? 抱きしめられるなんて……
私、知ってるの
え?
私が抱きしめたらみんな消えちゃうって
えっ?
衝撃の事実におばけちゃんは思わず見えるちゃんを突き飛ばしてしまう
あ、ごめ……
ううん、いいの。大丈夫だよ、すぐには消えないから。触れるって言いたかっただけ
見えるちゃん……
だから一緒にいて、これからもずっと
でも……
お母さんの言いたい事も分かるけど、私はこうなんだもん。これが私なんだもん
分かった。一緒にいるよ。ずうっと見守っていてあげる
こうして、おばけちゃんと見えるちゃんはずうっと仲良しでずうっと友達でいましたとさ
……と言うプロットで話を書いてみますね。