https://kakuyomu.jp/works/16816452219429202025/episodes/16816700426482564787
最終話更新しました!霞の章、実は一つのテーマに沿って書いていました。それは「市民が英雄になるまで」。どういうことかと言いますと、初めの架純は見ている世界が狭いんです。仁のために戦う、他は別にいい。普通の人ってそういうものだと思います。身内以外を考える余裕だって、想像力を持つだけの環境だって無い。でも、架純は遊月との出会いや奏雨とのぶつかり合い、オーダーや零との戦いで少しずつ変わります。自分の世界に無い世界を想像しようと変わっていく。そうやって色んなものに触れ、考えることで、架純は純粋な答えにたどり着きます。それが「頑張っている人達を助けたい。そういう自分を諦めたくない」です。ある意味ヒーローのような、皆が一度は抱いて折れたであろう価値観(少なくとも僕はそうでした)を確固たる信念として持ちます。そんな信念が、オーダーはおろか、破滅の権化みたいなホワイトライダーさえ突き動かしてしまう。そんなヒロイズムの凄さを魅せたかった作品だったのです。架純の、彼女の疾走(はし)りを、最後までご覧いただけると幸いです。