野良猫のらん

「魔女管理局と魔女のクルエラ」読ませていただきました、牧屋です。

主人公とクルエラの関係が何ともいびつというか、生殺与奪を握っているような状態での交際というのはまたぞくぞくくるものがありますね。
少なくとも彼の恋心に嘘はなく、実って欲しいと思わせる程に誠実な感情を抱いてはいるのですが、いかんせん根底からして価値観が真逆に凝り固まり、読み終える頃には「ああこれは無理だ」と諦めとともに目が死んでいました(笑)

クルエラがめっちゃ可愛かったです。その美女妖艶ぶりも伝わって来ますし、主人公を誘惑するシーンで見事ノックアウトされました(笑)
とりあえず自分ならあっさりクルエラに堕ちちゃうと思います。
クルエラの方も動向を調べに来たり、主人公が苦手そうな色香で堕とそうとするくらいは憎からず思っていたのは確かでしょうが、まだまだ押しが足りなかったのか主人公を攻略するまでには至らず、それどころか「悪事」を行っているところを見られてしまうミスを……。

ラストは二人の気持ちや葛藤が分かるだけに、一見特に躊躇なくヤっちゃうシーンでも、胸に迫るものがありましたね。

とても楽しませていただきました。

こ、こんな長文の感想を、ありがとうございます牧屋さん！　感無量です！

「善意」や「正義」により引き起こされる悲劇というものが大好物過ぎて、それを詰め込んだものを書いてしまいました！
恋愛ものを書くなら両片思いものを書こうと思っていたので、カタルシスのあるものが書けたようで良かったです！

クルエラが可愛いと思ってもらえて安心しました。
あまり一般的なヒロイン像ではないので。
あとクルエラの想いも感じ取ってもらえてよかったです。

二人とも盲目になれれば、或いは相互理解の道もあったのかもしれません。

感想ありがとうございました、励みになります。

もう一作品、「未来可憐idolモータルチルドレン」も読ませていただきました、牧屋です。

不老不死が当たり前になってくると、死生観というか、命の価値みたいなものもあやふやになってきますよね。
この制度もよくできたシステムではありますが、その社会で生きる人々は一見きらびやかに過ごしながらも、多かれ少なかれ、心のどこかで疑問を持っていたり、根本にあるどうしようもない人口問題に苦しめられている痛々しい状態に見えます。
発生する救済者でさえ、自覚のあるなしに関わらずこのシステムの中に織り込まれた存在なのかも知れませんね。

そんな詰みに詰んだ状況下で命を賭けて必死に歌い踊るアイドル達は、それはそれはみんな魅力的で完璧に仕上がってるんだろうなぁ……なんて(笑)

凄く綺麗にまとまった短編でした、とても良かったです。

ところで、野良猫のらんさんの主催されている自主企画「苦しみの異世界ファンタジー」に関してですが、拙作もぜひ出したいとは思うものの、ジャンルがSFなんですよね……。
一応企画に沿った内容であり、異世界転移要素もあって、ファンタジー世界をがっつり描写しているのですが、ここはやめておいた方がいいでしょうか……？

もう一作品読んでいただけるなんて、感謝感激です！

人間の寿命がどんどん伸びていって
遂には不老不死になったらどうなるのでしょう。
死は避けるべき悲しいことだけれども、人間全体が死ななくなったらどうなる？というのを書いてみました。
綺麗な短編だと言っていただけて嬉しいです。

自主企画については、異世界ファンタジー限定にするかどうかで迷ったんですよね。ジャンルが異世界ファンタジーでないといけない、とは自主企画の何処にも書かなかったので、「ファンタジー要素があればいい」と判断します。
牧屋さんの作品、大いに興味があります。是非読ませてください！

返信ありがとうございます！

ではお言葉に甘えて、拙作「時削りのエデン」、参加させていただきました。
１話ずつ連載中ですが、内容自体は最後まで書き上がっているので、合計２０万字程度の長編となっております。
退廃的な世界観のため最初はグロテスクな表現やホラー目な描写が多かったりしますが、よろしくお願いします！

初めまして、野良猫のらんさん。
自主企画に参加させていただいているカーマインと申します。
この度は、フォローと応援をいただきありがとうございます。

「魔女管理局と魔女のクルエラ」と「未来可憐idolモータルチルドレン」を読ませていただきました。

実は私、短編をあまり読みません。というのも、世界観に広がりが感じられなかったりオチもそれほど衝撃的でもないものがほとんどだったので、積極的に読もうとは思えなかったのです。

でも、野良猫さんの書いた短編二作を読んで考え方が変わりましたね。
二作とも限られた文字数で書かれているのに、きっとこの世界はこんな感じなんだろうなというのが想像できましたし、主要キャラの感情もしっかりと伝わってきました。短い文章でもこれだけ世界を表現することができるんですね。

「魔女管理局と魔女のクルエラ」では、終盤の展開に驚かされました。てっきり、私たち世界では善とされる行いをしていたクルエラを見て、主人公はよりクルエラを好きになる流れなのかと思ったのですが、まさかそうなるとは思いもよりませんでした。
大災厄という単語で完全にフィルターがかかってましたね。自分達側の意味で捉えていました。

「未来可憐idolモータルチルドレン」では、最後までどんな結末になるのかわかりませんでしたが、いろいろと考えさせられるラストでした。
私としては、システマティックという単語が印象的でした。これ、現実でも言えることのように思えまして。人の感情とか事情よりも、数値やルールを優先するような。とにかく深みのある物語で読み終えた後もいろいろと考えてしまいました。

二作とも考えさせられる内容で私の大好物でした！
ありがとうございます！

カーマインさん、短編二作とも読んでいただきありがとうございます！

短編をあまり読まないという中、私の短編に興味を持っていただいて嬉しいです。それも考え方が変わったとまで言ってもらえて、本当に書いて良かったと思ってます。

「魔女管理局と魔女のクルエラ」は恋愛カテゴリにしたので、てっきりそっちの方だと思いますよね。それを狙っていました（笑）。

「未来可憐idolモータルチルドレン」は考えさせられるラストだと言ってもらえて嬉しいです。読んだ人の中でいろいろと考えが生まれるものを目標に書いたので。近未来のことですが、決して現代とも無関係ではないと思います。

こちらこそ長文の感想ありがとうございます！
何よりの励みです。