• に登録
  • 恋愛

番外編の三話につけたせなかった会話文

番外編のネロを知ったら、ガチで主人公笑いそう。
以下、番外編読んでないとわからない会話文。
番外編として公開するか悩む。(追記、結局付け足しました)




↓↓↓





「わはは!笑えるではないか!
『これがお前に捧げる薔薇の花…』などと、いたたたた!腹筋が割れたらどう責任をとるつもりなのだ?
『血の色が愛の証』?
中2病の頃を思い出して、私の心臓も血を流しているぞ!出血大サービスだな!」
「うるさいうるさいうるさい!二度と笑えない体にしてやる!」
「俺様好みの体に変えてやる?(幻聴)」
「頭を殴って記憶を消す」
「そんな都合の良い記憶喪失などない。
まったく、おぬしは自分の都合の良いことばかり信じたがるな」

 その結果、国が滅びるとか、他に止める人間はいなかったのか?
魔法があるから何とでも説明がつくとでもいいたいのか?
魔法設定便利だな!!

「あのペテン神官のせいだ!!
供物を捧げれば、門が開かれ、天の国へと通ずるなどと大嘘をつきやがって…!」
「それで、生贄で門を作れば一石二鳥!などと発想に至るか?
どういう頭をしているのだ?」
「天に行けば、神が願いを叶えてくれるという甘言に唆された!」
「どんな神だ。死神か?」

 人気の絶えた静まり返った広場で地団駄を踏むネロ。

「もういい!信じた俺様が馬鹿だった!最善がなくなったのなら、次だ。
過去に戻れないなら、もう後戻りなどできない」
「最善…?辞書を引いたらどうだ?」
「貴様は今、一体どこにいる!!!」

 ネロ以外、その広場に生きている者は誰もいない。
全員、ネロが殺したのだ。
魔法って便利だな~!!
便利なのだから、私の居場所ぐらい探せそうなものだが。

「…貴様に俺様の魔法は効かない」
「ネロは愛の魔法をもっと極めるべきだったな」
「ふざけるな!!」

 そんな無茶な。
ふざけているのが「私」ではないか。
記憶の中の「私」は常にふざけた人間「だった」だろ?

「地道に探すしかないな」
「もう何も怖いものなどない」
「貴様以外の人類を殺せば、出会えるだろ?」

 正気ではないな。
遠い昔の失くしものをしらみ潰しに探すなど、狂人にしかできぬ所業だ。

「だが、おぬし、私の顔を覚えておるのか…?」

 顔のない「私」にネロは笑った。

「それこそ、愛の魔法があるかどうかの証明になるだろ」

 さっき信じて馬鹿を見たくせに、またありもしないものを信じたがる!全くこりぬ男だ!

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する