「一応、聞いておく。オリビアを無事に返せば命だけはとらないぞ」
「さっきの話を聞いてなかったのかしら? まぁ獣に何か言ったところで無駄なの――」
ガイブの両足が地面を蹴り上げる。凄まじい踏み込みは地面を抉り、風を巻き起こす。一瞬にしてカルディナに肉薄するとカルディナはランスを縦に構え、受け止める構えを見せる。
俊足《スカンダ》!
しかし、ガイブの豪腕がカルディナに振り下ろされることはない。加速されたガイブは振り上げた腕をカルディナの手前の地面に突き立てる。
【強制ジョブチェンジ! 街の兵からネクロマンサーに転職】第二百四十四話投稿しました。宜しければご覧になって下さい。