【夏の夕立は馬の背を分ける】という言葉がある。夏の夕立は部分的で、自分のいる場所では雨が激しく降っているのに、すぐ隣では雨が降っていない。まるで馬の背中の左右で雨が降っているか降らないかが分かれるという意味だ。
今、目の前ではまさしくその光景が繰り広げられていた。目の前が見えないほどの豪雨の中、地面をのたうち回るドワーフの騎士団と、麗らかな晴れ間の下で、丸机の上に焼き菓子を置き、紅茶を楽しむ三人の集団である。
https://kakuyomu.jp/works/16817330666480830261/episodes/16818622177520349031