一白

学校へ行き、塾へ行き、ごくごく普通の生活をしている「俺」には、普段は忘れていることがある。 それは、振り返るといつもいる「アレ」のこと。 無関係だと無視し続けた「俺」が、長じた未…

サバサバ系女子の美咲と、少し抜けている系男子の宗助は小学校からの幼馴染。 美咲に一目惚れしている宗助は、事あるごとに美咲に相談を持ち掛けては、肝心なことを伝えられずに終わってしま…

「私」は「彼」と同棲し始めて三年目。今後のことを真剣に考え始める「私」に対し、「彼」は日がな一日ゲーム三昧で――――。

カフェで働く俺は、常連客の一人の女の子が、俺と同じ勉強をしていることに気付いた。 その子は駅向こうのファミレスで働いていて……。

妻に先立たれ一人暮らしを続ける男性の日常の、ほんの小さな一コマです。

天国で営業していた薬屋の茜は、ある日から地獄にも出張を始めます。 沢山の薬を売る中で、とある小鬼と出会い、ささやかな交流を続けていくことに。

亡くなった祖父の自宅を処分するために、室内へ入り確認をする私が見つけたのは、一つの古びたおもちゃのステッキ。ステッキを振ると、目の前に書生風の少年が現れて、祖父の兄だと名乗ってき…

雪の日は外で遊べないミユキちゃんは、いつの間にか、雪だるまの国にいました。

とあるゲームの制作・運営をしている会社に勤める私と木村。 会社主催の小説創作企画には、なぜか私がサイトにアップしていた二次創作作品が応募されており、選考係である木村から酷評されて…

就職活動を続けるものの、「お祈り」をされ続けている詩織。 凹んでいると、友人の沙羅から着信があり、「頼みごと」をされる。 その頼みごとは、詩織が得意な料理を教えて欲しい、というも…

夏が近づく頃、通学途中の大学生が思うことは。

ぼくは、だいふく。ハムスターだ。 これは、ぼくがペットショップで生まれてから、とあるお家で死ぬまでの、ほんの短いお話。

カラスとスズメは、仲良く田んぼに落ちていたお米を食べていたけれど……

ひと箱のりんごたちの、ほのぼのしたお話

天保五年、日本は全国的な飢饉に襲われていた。 小さな村に生きる留吉は、同じ村のキクに心惹かれていたが、キクは二年前から口が利けなくなり、気付けば山に行くようになっていた。 留吉は…

人と人とは、分かり合うことができるはず。 だけど、自分がそう思っていても、相手がそうでない場合は？ 行き違い・すれ違い・仲違いが絶えないのはもしかしたら、相手が自分を分かろうとし…

「私」は二次創作から一次創作にシフトした即売会参加常連者。 同窓会でうっかり、即売会に行っていることを友人に漏らしたら、一緒に即売会に行くことになり…。 口下手な「私」とマシンガ…

私が手にした花束は、どうして手に入れたものだったろうか？ 祝われているようでいて、どこか呪われているかもしれない。 これは、そんな花束にまつわるエピソード。

ポメラニアンのポン太は、田中さん一家と暮らしています。 お父さんとお母さん、サキちゃんとサヤちゃん、そしてポン太です。 でも本当は、佐藤さん家で飼われていて、とある事情で預けられ…

『最高の目覚め』って、意外と平凡なことだと思う。