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ありあまるほどの奇跡

私、九重には大好きなアーティストさんがいます。
その方は今や雲の上のような存在なのですがいつまでも謙虚で、そして自身の活動にとても真摯に向き合っている。
創作活動を始めてみて、その大切さと継続できることの難しさに打ちひしがれては、この先の未来が遠くに感じます。

元々は、夏から秋ごろに開催される”カクヨム甲子園”に応募するために物語を創作するようになりました。
気づけばあと一年、いや今年で応募ができる最後の歳となってしまいました。
高校を卒業した先のことなんて考えたくもない。
そうやって現実を見てみぬふりをして過ごすことに、もう慣れました。

九重の夢は、冒頭で登場したアーティストの方とお仕事をすることです。
どんな形でもいい。
どんなに小さな、小さな企画でも構わない。
九重の人生をまるごと救ってくださったその方と何かを創ってみたい。
九重が一番得意なことで、涙を流しながら頑張ってきたことで叶えたい。

そう思っていることを誰にも話したことはない。
誰も知らなくていい。

きっと大きすぎる夢だ、と哀れみの目でみられてしまうのを分かっているから。
それに、叶わないまま死んだときにダサいから。


なぜこのことをここに記したのか。
ここまで読んでくださる方は、きっといないでしょう。
九重のひとりごとです。
でも読み返すのも自分自身です。
あんたに向けて書いている。

全ての出来事は繋がっているんだ、きっと、きっとこのひとりごともどこかで笑える日が来る。全然叶ってるよって泣いて読み返す夜が来る。
だからその夜まで、どうか続けよう。
どんなに忙しくても、どんなに気を病んでいても、筆を取ることを諦めるな。

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