ある男が居た。
大太刀を繰り、あらゆる敵と正面から斬り伏せる剣豪である彼は、己の罪に追われる罪人であった。
ある少女が居た。
類い稀なる魔術の才を持ち、世界を自らの目で見る事を夢見る彼女は、自らに待ち受ける運命など知る由も無かった。
ある少女が居た。
千の諦念と、万の挫折を味わった彼女は、それでも再び立ち上がり、遥か彼方を見据えている。
彼等は旅をする。出会う人々の心に、僅かな波紋を起こしながら。
彼等は旅の終わりを目指す。それぞれが知らず知らずの内に抱えている宿命に、今度こそ決着を付ける為に。
剣と魔法、空想と冒険。
ありきたりな王道の物語へ、ようこそ。
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