• 歴史・時代・伝奇

ルーデルの手記1

私の初陣は故郷の真反対であるマンシュウという大地だった。そこで日本軍に急降下爆撃を教えろとのことだが、体の良い左遷であって中隊長が私を煙たがっただろう。

命令のため渋々従ったが、日本軍のパイロットは存外に優秀であり、彼らの急降下爆撃機も悪くなかった。しかし、現地でスツーカの主翼に47mm機関砲を取り付けるとは予想していない。

これでどう戦えと言うとか。それがフタを開けてみれば何と面白いんだ。私は神のお告げでスツーカで暴れる。

そして、ちっぽけな国境紛争から、私の人生は始まった。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する