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超局地戦闘機『極雷』

帝都防空のため中島を筆頭に各社が技術を持ち寄った。

双発の重戦闘機特有の重武装だが、機首57mm機関砲1門と同20mm機関砲2門、機体上部後方の30mm斜め機銃2門の圧巻である。57mm機関砲は僅か8発のみであるが、元が対戦車砲のため、弾道は素直の優秀で当て易かった。30mm機関砲も敵機後方より突き上げる。本機の成功から最前線の重戦闘機は専ら20mm機関砲又は37mm機関砲を使用した。

肝心のエンジンは液冷V型12気筒1200馬力を双子式にした2500馬力を採用する。これは非常に複雑だが本土も帝都の恵まれた人員と資材、消耗品を糧に極少数なら満足に動かすことができた。それでも整備員泣かせと夜通しの手入れが必要である。

最終的な極雷は海軍の陸攻に匹敵する巨体となり、機動性は鈍重を極めて操縦性も劣悪であり、離着陸も簡単でないというピーキーだった。あまりにも使い辛いため帝都防空隊以外での運用は一度も行われない。

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