旧Twitterで、生成AIに8割を書かせた小説が、星新一賞の最終選考10作に残ったという話題が流れてきた。私は少しの驚きと、ある種の諦観とともにTLを眺めていた。某SF 評論家が予見するように、短編ならば近々受賞する作品も出てくるだろうし、いずれは長編もそうなるだろう。
私が自作でルビに凝る(というかルビで「遊ぶ」)のも、「まだAIにはこういう創造性は発揮できまい」という対抗心からなのだが、5年後はこの程度の技巧は取り込まれているかもしれない。
ところで、AIが生成した文章を小説と認めるのに吝かではないが、そう指示した人は「小説家」なのだろうか。私はせいぜい「オペレーター」と呼ぶのが妥当ではないかと、意地悪く思っている。
私が文章を書くのは「書きたいから」「書くのが楽しいから」であるので、これからも細々と続けていくと思う。素人の、下手の横好きではあっても。しかしながら、これから10〜20年後は「作家と呼ばれる職業は消えているかもしれないな」とも思うのだ。