〇テーマ
平穏を求める少年と平穏を嫌う少女が織りなす異能ラブファンタジー
〇世界設定
身体の成長とともに『ギフト』と呼ばれる異能を稀に発現する世界。魔法と『ギフト』を駆使して人類は魔物から身を守り、発展してきた。
『ギフト』を持たない者は人ではないと言うようなギフト至上主義者。
『ギフト』がなくとも魔法の力で魔物に対抗できると豪語する魔法至上主義者。
そのどちらでもない、大多数の『ギフト』もなく魔法の力も弱い人々。
『ギフト』も、魔法の力も強力なものを与えられてしまった少年少女は、どのような道を選ぶのか？
〇登場人物／キャラクター設定
●レン・フェルミス
・本作の主人公。前世の記憶を持ち、その悲惨な人生経験から今世ではとにかく平穏を求めている。
・恐ろしく強力な『ギフト』である『未来視』の力を持つが、名称が不明となっているのをいいことにそれをひた隠しようとしている。
●セレイナ・アーレット
・本作のヒロイン。少年のような口調だが、銀髪にローズピンクの瞳をした可憐な美少女。
・学力や魔力も優秀で、二年飛び級している。
・『救国の聖女伝説』に登場する『聖女』と同一の『ギフト』を持ち、あらゆるものを透視することができる。しかし本人は『聖女』と呼ばれることを嫌い、対等な友人を欲しがっている。
・何故かレンの『ギフト』を見抜いており、レンをそばに置きたがっている。
〇ストーリー
最強クラスの『ギフト』を持って生まれてしまった主人公、レン。彼には前世の記憶があり、そこでの彼の人生は悲惨なものだった。その反動からか、今世では平穏な生活を望んでいたが、ひた隠しにしていたはずのレンの『ギフト』を見抜いた少女がいた。
「ボクは冒険者になりたいんだ！」
平穏を求めるレンとは真逆の願いを持つ少女、セレイナ。強力なギフトを持つが故にさまざまなものに縛られている彼女は、自由と刺激を求めていた。
その上、レンがギフトの影響で見た予知夢で、彼は自身が何者かに殺されるビジョンを見てしまう。殺されるレンのそばで泣き崩れるセレイナのことも同時に視てしまい、彼女と関わることで自分は死んでしまうのではないかと危惧する。
だが、レンの運命は彼のささやかな願いを嘲笑うかのように、激動の渦へと巻き込まれていく。
これは、平穏を求める少年と、平穏を嫌う少女が、願いを叶えるまでの物語。