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レモンの片割れを、探し求めて……

 この欄、初めて書きます💦
 こんなんでいいのかなって、思いながら……

 最近、青春物の作品に胸を熱く焦がしている。それは音楽や映像だったり小説だったり。
 TVを見ていても、高校野球の地方大会とかJKが弾けている清涼飲料水のCMでなどを見ると、キュンとするだけでなく、何故か目頭が熱くなる。

 俺の青春、不完全燃焼だったからな…… いまでも幻想を追い求めているのかな。
 なにしろ俺の絶対的な青春のイメージは、ベタなレモンだから……
 そう、漢字で書くと檸檬。
 学校の手洗水栓のつけ根に、ミカン・ネットでぶら下がっていたレモン石鹸の印象が強かったのかな。

 かなり昔の檸檬だと、梶井基次郎の小説の印象が強烈ですよね。いまでも青空文庫で読み返しても、そこに鮮烈な青春があります。
 その後の檸檬は、さだまさしの歌でしょうか。で、今どきですと米津玄師ですよね。

 うゎっ、このクリエイターの方々、みな凄い才能!
 いい意味でヤッベー奴。マジ、リスペクトです。

 で、檸檬の話ですけど……
 どのレモンも、決して甘くはありません。苦く酸っぱいだけです。
 焦燥、懊悩、蹉跌、別離…… なぜか難しい漢字ばかりが、そこには漂っています。^_^;

 90年以上昔に京都の書店、丸善の美術書の上にそっと置かれたレモン。
 その後、東京は御茶ノ水にて、齧られて神田川に放り投げられる。
 そしていまでは、二つに切り分けられ…… 

 たぶん俺、切り分けられた、もう片方のレモンを、今でも探し求めているのかな……
 そんな気がする。

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