小説の書き方には、『 暗黙の了解 』にて、常識があるだけで、書き方そのものには決まりはありません。
句読手を打たない方や、段落空けをされない方、会話文で改行をしない方… まさに、人それぞれです。
『 三点リーダー 』も、その1つ。
私は、基本的に『 中点 』を使って来ました。 『 ・・・・・ 』← コレです。
私が創作を始めた頃… PCは、ごくわずかな人が、仕事で使っていただけで、草稿は原稿用紙でした。 つまり、縦書きです。 当然、中点が縦に3つです。
日本純文学の初稿版や、刷り回数の若い単行本などを読んでみて下さい。 中点を見い出す事が出来ます。
やがて一気にPCは普及し、草稿・創作はPCによる作業となり、それに付随して三点リーダーも一般化されて参りました。
でも、簡単に打てる中点は、現在のプロの作家さんも、草稿によく使っています。 しかし、草稿が出版社に渡った時点で、校正により三点リーダーに変わるのです。
元々、英語の翻訳から生まれた三点リーダー… タイプで打っていた時代では、当然『 1文字 』。 PCの変換に三点リーダーが現れるようになったのは、ごく最近の事です。
三点リーダーには、こういった歴史的背景が存在します。
純文学を、創作の基本として来た私… 時代遅れ的な指摘ならまだしも、さも当たり前の『 取決め事 』が存在するような批判は、あまりにもどうかと思う次第です。
しかしながら、これも時代の流れ。 頑として譲らないのも、それこそ時代遅れと考えます。
他の方の批判・批評は、シャットアウトする気はありませんので、長年、使って来た中点を、これからの創作では、三点リーダーに変えて行く事に致しました。
手始めに、一番最近、終了した『 マテリアル・ロジッカー 』を、全編、三点リーダーに修正してみましたので、宜しければお読み下さい。
ただ、心理描写を抒情的に書くのは、私のスタイルです。 どうしても三点リーダーを多用してしまいがち。
これは、これからの課題ですが、会話文などは、やはり使ってしまいますね~…
あと、『 三点リーダーは、2つ繋げる 』と言うのも、一般的であるだけです。
私は、使い分けようと考えています。