オノさんの話を事実だとした前提で考えると、世界規模に発展するが、そんな話はネットのアングラサイトにも出回っていない。地域限定だとすると、暗示のようなものだろうか。そんな都合の良い集団催眠はあり得ないだろう。会ったこともない人間が、それぞれインガになっている。そういえば、夢を体験したタイミングは同じなのだろうか。
火事場の馬鹿力に代表される、人間の潜在能力なのか。カール・グスタフ・ユングが提唱する集合的無意識に起因する何かが起こっているのか。
夢に現れる巨大樹とは、北欧神話で言うユグドラシル(世界樹)みたいなことだろうか。もし、神話ではなく、現実に体験することができるなら、いつから存在していたのだろう。
オノさんの活動が、約一年前からなら、そこがすべての始まりなのかもしれない。
能力を行使できるということは、オノはインガなのだろうか。