この度、マッグガーデン様から書籍化とコミカライズが決定しました事をお知らせします。
コミカライズを担当してくださるのは村上よしゆき先生で、タイトルが『いいご身分だな、俺にくれよ 〜下剋上貴族の異世界ハーレム戦記〜』と副題が付く形となります。
まずはコミカライズがMAGCOMIにて2024年1月20日(土)から連載予定です。
書籍のほうは鋭意製作中であるため、イラストレーターなどの発表は後日となります。
今しばらくお待ちください。
連載開始から早六年。
一度完結させ、アンケートにて続きを書き始めて一年十カ月。
新たなチャンスが訪れた事は感無量であります。
こうして続けられたのも応援してくださった皆様のおかげです。
書籍のほうではウェブ版とは違ったものを書いていきたいなと考えております。
皆様にも新たに楽しめるものを書けるように努力して参ります。
マッグガーデンさんは数々の漫画作品を手掛けておられましたが、ネット小説大賞の協賛企業にも名を連ねておられるように、ここ数年は小説の出版にも力を入れておられます。
私もウェブ版とは違う話を書く機会があればいいなと思っておりましたので、今回のお話は本当に嬉しいものでした。
一度は完結させたものの、アンケートに応えて続きを書いていたおかげで目についたのかもしれません。
当時は黙っているか悩んだものの「契約を解除した」という結果報告をしていた甲斐がありました。
マッグガーデンさんは、私にとって少し縁のある出版社です。
子供の頃に呼んでいた『まもって守護月天!』という作品が突如終わり『まもって守護月天!〜再逢〜』というタイトルで再開しました。
これはエニックスさんからマッグガーデンさんが独立したのが原因だったのですが、当時は「よくわからないけど出版社とタイトルが変わった」くらいにしか思っていませんでした。
そういった理由がわかったのは社会人になってからで、かなりの時間が経ってからの事でした。
マッグガーデンさんは私が好きな作品に大きく関わっておられましたが、まさか私自身が直接関わるようになるとは思いもしませんでした。
村上よしゆき先生にも縁があります。
村上先生が描かれた『新約「巨人の星」花形』を連載当時に読んでいたからです。
それというのも当時「巨人の星」に興味があったからでした。
巨人の星といえば――
・大リーグ養成ギプス
・木陰から主人公を見守る姉
・星飛雄馬の一人きりのクリスマスパーティー
・中学生(小学生?)でスポーツカーを乗り回す花形満
――というネットで話題になっている有名な場面くらいしか知りませんでした。
興味はあったものの原作は古い漫画のため読む機会もなかったものの、村上先生のリメイク作品の事を知って読み始めた、というのがきっかけでした。
コンプライアンスに配慮されたからか「中学生の花形がスポーツカーを運転して登場する」というシーンがなかったのは少し残念でしたが。
(運転手付きの高級車での送迎されたりや、高校生になってからは自分でバイクの運転をするという感じに変わっていた覚えがあります)
しかしながら、そういったネットで有名なネタ部分はなくとも、スポコン漫画としての原作の魅力を余すところなく伝えくださった素晴らしい漫画でした。
今も『落ちこぼれだった兄が実は最強 〜史上最強の勇者は転生し、学園で無自覚に無双する〜』という人気作品のコミカライズを担当されており、競争の激しい世界で長年第一線で活躍されてきた村上先生に担当していただけるのは、私にとって身に余る光栄だと感謝しております。
マッグガーデンさんも村上先生も、これまでは「購入者」としての縁でした。
それが今回は「共に仕事をする」という新しい縁を結ぶ事ができました。
『いいご身分だな。俺にくれよ。』の再書籍化といい、世の中はわからないものだと実感させられました。
読者の皆様に新しい『いいご身分だな。俺にくれよ。』の書籍やコミックスをお届けする機会ができました。
書籍やコミックスを、皆様にとっての新しい縁として受け入れていただけますと作者としてこの上なく嬉しい限りです。
連載開始や発売はまだまだ先となりますが、その際は何卒よろしくお願い致します。