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純文学を書く理由

俺が、才能が無いのを自覚しておきながら、命乞いのように小説を書き続けるのには理由がある。もちろん、ただ単にお話を書きたいだけであったり、人に読まれたいという思いで書いているのもあるが、それよりも重要なのは、この文化を引き継ぐということである。
正直言って、文学は今廃れている。川端康成、三島由紀夫、太宰治はもう居ない。今、カクヨムのオススメを埋め尽くすのは、異世界に転生して無双し、ただ幸せになるだけの、テンプレートに名前をつけただけの様な物語である。なぜそれらがオススメを埋め尽くすのかと言うと、ユーザに求められて居るからだ。つまりは、俺が書いているものは、才能のアリナシを除いて、お門違いという事だ。ユーザに求められない。つまりは、文化として引き継げない、ピンチということだ。俺がやるのは延命である。ヤブ医者だが、注射の打ち方ぐらいは分かる。文学を引き継げ。

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