音乃色助

死神シレネ。 『死神課のエース』として天界で名を馳せている彼女は、決してミスを犯さない。 結果こそ全て、過程や手段は選ばない――それが彼女のスタンスだった。 そんな彼女だが部署…

売れ残っていた私を、チコという少女が見つけた。 毎日のように私はチコと共に過ごしていたが、やがてチコは私への興味を失い、私はリビングの隅へ追いやられる。 その後、チコの成長と共に…

僕の目には人の表情が映らない。 一様に、みんな真っ暗な顔をしているように見える。 ある日のこと、駅前の広場でローカルアイドルがライブ活動をしていた。 人の顔を視認できない僕にと…

魔が差す まるで悪魔に憑かれたかのように、衝動的な悪事を行ってしまう現象を示した慣用句 でも悪魔が本当に存在するとしたら？　人に憑りつき、心を操っているとしたら？ 日本刀を自…

私、小太刀茜。高校三年生。１８才にもなるのに人を好きになるって感覚がイマイチわからない私は、『恋愛しない宣言』を掲げている。カレシを作るとか、そういうのは諦めているんだ。 でもま…

17才の秋のこと、生きる理由がわからなくなった私は、廃アパートの屋上から飛び降り自殺をしようとしていた。 私の目の前に、奇妙な二人組が現れる。 一人は、着流しを纏ったうさんくさ…

　人と喋るコトができない女子高生、五奏杏。　彼女は自分の声が嫌いだった。 　ビックリした時限定で飛び出してしまう、獣のような唸り声。 　小学校時代にバカにされたコトがトラウマと…

暴力事件がきっかけで転校したばかりのやさぐれ高校生、 一条亜真理は理不尽なデスゲームに参加させられる 　「二年Ａ組に集う色眼族のみなさん。 　　あなた達には命がけの鬼ごっこに…

僕……、あ、名前を「葵クジラ」って言うんだけど、 都立高校に通う二年生で十七歳。 容姿は普通、平均身長、成績はちょうど真ん中くらい。 補導歴もないし、年に数回は風邪を引く。 …

「私たち、付き合わない？　三十一日間限定で」 「……なんで、期間限定？」

春風杏々香、17歳の高校二年生。そして彼女は巨乳だった。 水泳がやたらと速く、彼女は「脳筋巨乳」と評判で、 もちろん彼女は恋愛と無縁の人生を歩んでいた。 そんな杏々香が、吹奏…

平穏無事な学園生活を送りたい、 それだけが望みの無欲な男性高校生、水無月　葵にはある秘密がある。 一つ、「マイナス思考」に囚われると、周囲に『怪奇現象が起こる』 一つ、『怪奇現…

「半年以内に売れるゲームを一本作れ、そのための企画を、三日以内に持って来い――」 倒産寸前の弱小ゲーム会社、『アソビ・レボリューション』で働くゲームプランナー歴三年の俺、『桝田大…

――２０ＸＸ年―― 目覚ましいスピードで進化を遂げていった『人工知能』は、 人間の知能レベルをあっという間に抜き去った。 最新型のＡＩ《クオンタム》は、 人類に対してある提案…