知る人ぞ知る噂のバー……カクヨム二丁目の路地裏で、とっても優しいが時としてとっても厳しいママンが店を切り盛りするオネェパブ【ダンディ】
「ね、ねぇ……本当にここって大丈夫なの? 飲んだ後に法外な請求をしてくるようなことない?」
「大丈夫だよ、胡桃ちゃん。俺も先輩の行きつけの店だし、気さくなオネェがいる楽しい店だから安心して飲もうよ! こんばんわー、ママー! 予約してた水城っす。奥のテーブルお願いしまーす」
《 移動中 》
「ふぅー、けどこうして外に出れるようになってよかったね、胡桃ちゃん」
「う、うん。まだちょっと怖いけど、廉くんがいっしょなら大丈夫かな?」
「(わっ、手をギューって握って、可愛すぎ! こんな可愛い子が俺の奥さんなんて俺っ超ー幸せ者じゃない?)あ、胡桃ちゃんは何を飲む? ママのオススメで作ってもらう?」
「えっと、それじゃ……魔王をお湯割りで!」
「ま、魔王だと……⁉︎ 意外と胡桃ちゃんってお酒強い?」
「そんなことないよ? ちょっと嗜む程度かな?」
「そのギャップが堪らない! ママン、魔王よろしく! え、品切れ? 何でだよー、俺が酒屋を回ってくるから、お願い! 待ってて胡桃ちゃん! 俺、ちょっと探してくるから!」
「い、いいよ、そんな! せっかく一緒に飲みにきてるんだから、ゆっくり飲もう……?」
「(わー、拗ねながら強請る顔かわいい! めちゃくちゃに抱いて、ヒーヒー言わせたい!)そういえばさー、胡桃ちゃんって取ったって言ってたけど、エッチは普通にできるの?」
「え……! え、エッチはその……で、出来るけど」
「本当ー? やったね、あのさ今日、ホテル取ったから一緒に泊まろうよー? せっかくの初デートだし、ね? ………あれ、ママ! やめて、なんでおしぼりを連発して投げるのー⁉︎」
《 休憩 》
「ふぅー、ビックリした。急に熱々おしぼりを投げてくるんだもんねー。胡桃ちゃんは大丈夫だった?」
「う、うん……。えっとさっきの話なんだけど、今日はそんなつもりじゃなかったから、何も準備してなかったんだけど」
「うん、そーゆーと思って、実は寿々ちゃんにお泊まりセットを用意してもらいましたー! 頼るべきは出来た妹だね!」
「え⁉︎ そ、そんなダメだよ! だって私、もう何年もご無沙汰だし!」
「えー、そんな言ってたらいつまでも出来ないじゃん? 大丈夫、俺に任せていれば大丈夫! わかった、それじゃ今日は一緒に添い寝をするだけ! ちょーっとキスして、一緒にハグして寝よう?」
「ほ、本当に……?」
「うん、本当、本当! ただ……(胡桃ちゃんから強請ってきたら、遠慮なく抱かせていただきますが)」
「わ、分かった……それじゃ、一緒に泊まろ」
「よっしゃー! 胡桃ちゃん、大好きだよー」
「わ、私も……♡ 廉くん、ありがとう。私なんかを好きになってくれて」
「ん? それは違うよ? 俺は胡桃ちゃんだから好きになったんだよ? きっと俺と結婚して良かったーって思わせるくらい幸せにしてみせるから、胡桃ちゃんはずっと俺の隣で笑っててよ」
「………うん! でもね、廉くん。もう私は、十分幸せだよ」
・・・・・・・・★
はい、胡桃さんはショートカットのスレンダーで優しさが溢れるおっとり系(だけど酒豪w)な女性です。
水城よりも年上だけど柔らかい雰囲気で、良い姉さん女房になりそうな気がします^ ^
水城の幸せが伝わってくるw
NTRされた彼女。孕まされて捨てられたので、一緒に育てることにしました - カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/16817330665032269464/episodes/16817330665042329766