小説投稿サイトに初めて投稿した『結ぶと解く』が完結しました。
素人の書いた拙い物語にお付き合いくださった方、心から感謝申し上げます。
内容に関してはそれぞれの受け取り方で読んでいただけたなら、それで十分です。
時間の無駄だった、というようなことになっていなければ良いのですが。
読んで貰えただけでもありがたいのですが、感想をお聞かせ頂けると大変ありがたいです。一言でも構いませんのでどこかに御寄せ頂けると幸いです。必死でエゴザしますので。
全話を公開済みということでネタバレというかネタバラシを。未読の方は答え合わせ的にお読みください。それか回れ右で。
第一章【転移編】
転移先をウルグアイということにしたので言葉が通じないわけです。
日本語話者を登場させないと話が転がりませんので、誰か優しそうなキャラクターをと思い、初代ヒロインであるパウラさんを配置しました。彼女のモデルはアナ・デ・パルマスさんです。007ノータイムトゥダイで初めて観てから、この人一生かわいいんだろうなと思い彼女が微笑んでいるところを想像しながら書きました。
ちなみにウルグアイには行ったことはもちろんありません。
2代目ヒロインの大使館員サクラザワさんですが、当初は大卒の新人ということにしようと考えていましたが、外交官のキャリアパスを考えてみれば若くても30歳は超えているということに気付き31歳に。勢い余ってスピンオフまで書いてしまいました。
第二章【東京編】
学術会議なるもの、ゲスト参加で一度だけ様子を拝見したことがあるのですが、なんというか先生たちがデュフフと笑って褒め合っていて気味が悪かったです。その時は理系の会議ではなかったのですが。そんな印象しかなかったので詳細は省きました。
珍しい苗字を検索すると久寿米木さんという名前が出てきたので、カタカナ4文字で濁点付きという鉄板だなと思いクスメギ採用です。モデルはいるようないないような。
変異ミトコンドリア、ロングバトンスタンガン、全部書きながら調べました。
浜松のファミレスはジョナサンです。海抜が0mに近いファミレスってことで。
第三章【地元編】
ホテル、焼肉屋、飲み屋、タイ料理、パン屋、美術博物館、寿司屋、全部実在していますが、飲み屋さんの中身は全然違います。あと喫茶店はフィクションです。
長野県飯田市にお越しの際は是非お立ち寄りください。
飲み屋さんのあれこれは、客として行ったお店で見聞きしたあれこれが元になっています。とにかく女性たちは蓋を開ければストレスマックスで大変な仕事だなと思います。
メイさんを三代目ヒロインにするかどうか決めかねながら書きました。
第四章【輪郭編】
このへんから薄い本とか言い出していますが、投稿前に読んでもらった知人が薄い本が見たいと言うので牽制しています。それに意味があるのかわかりませんが。
現在の花やしきにはbeeタワーとかありませんけれども舞台が2014年なので登場させました。また、上野の高架下はそれほど詳しくありません。なんとなくで。
京都の湯豆腐屋さんは南禅寺の実在店舗です。料理もですが庭が凄いので機会があれば行ってみてください。湯豆腐って高級料理だったのかと驚きます。
第五章【京都編】
山崎の待庵は予約しないと見学できませんが、実際に見学して不思議な茶室だなと思いました。森の中の小さな家はサントリー美術館の奥のあたりを想定しています。
アサガオさんのキャラクターは当初、長命であるが故に儚んで死を望むというテンプレに沿った存在にしようとしていましたが、つまらないなと思い真逆の少女のまんまおばさんになった人物としました。
素粒子の説明についてはChatGPT先生と何度もやりとりをして決めていきました。
テロメア/テロメラーゼ、DNAの異常、免疫細胞の過剰反応、このへんもGPT先生との協働作業です。言葉で教えてもらい画像検索でビジュアル描写みたいな流れです。
第六章【確立編】
単に次章への繋ぎだったのですが、癌治療と中年男女の恋を差し込んでみました。
後は店舗設計の流れなんかを入れて、主人公の生きてる感が出せればと。
第七章【米国編】
第一章で仕込んでおいたNSAチームをようやく登場させることができました。
スパイ物といえばCIAですが、現在の諜報活動はSIGINTという通信傍受や分析、解析が主流なのでNSAにしました。主人公の価値だけでは弱いと判断して、その裏にアサガオさんの影があり、彼女のバックにはもっと大きなものがあるという匂わせに腐心しました。一番のお気に入りは雪合戦のシーンです。
で、まあ、終盤の襲撃シーンはなんとなくで書いたら逃亡劇が偉いことになるわけで…
第八章【逃亡編】
この章が二番目に大変でした。話の構成ではなくて、監視カメラやNシステムのような現在地を把握されにくい逃亡ルートをGPT先生に提案してもらいながらアメリカ縦断を書いていたのですが、推奨ルートに橋がなかったりトンネルがなかったり、何度も何度もGPT先生に文句を言って指示を出してルートを見直しながら書きました。
後は、NSA、CIA、FBIの管轄の件や、倉庫群のこと、トラックステーションなんかも相談したり画像検索したりして書きました。ヒューストンの宇宙センターの描写はYoutubeで動画を観ながら、そんな感じです。
四代目ヒロインのアドラさんはバーブバリに出てきたタマンナーさんがモデルです。
第九章【浸透編】
元々ここから継承編として、主人公がこちらの世界で手にしたものを誰かに手渡していくという流れで書いていたのですが、ハワイに飛ぶまで50話を越えたので分割して前半に「浸透」という言葉を使いました。
結局三代目ヒロインだったメイさんはきゃりーぱみゅぱみゅさんがビジュアルのモデルです。中身は飲み屋のオンナのコを混ぜ込んだ完全に架空の人物ですけど。
第十章【継承編】
もろもろ片付けて元の世界へと帰還する前段階だったのですが、メンタルに対して物理的なアプローチってどんなものかと思い虚ろな彼女のエピソードを放り込みました。
その際に脳神経学のことをGPT先生にご教授頂いていたのですが、ちょうどその頃にポジティブ心理学のセミナーのようなものを受講して、講師の先生に脳神経学の見地からすると件の心理学っていうのは前頭前野の~みたいな話をして困らせたりしました。
第十一章【真相編】
ようやくハワイに辿り着くわけですが、別荘を検索したり、ワイアレアレ山のBule Holeまでの登頂ルートを調べたりと、そこそこ時間かかりました。
そしてラスボスであるエルリカとの魔法バトルを挿入したわけですが、実のところ、ここが描きたくて架空素粒子の設定を思いついたというか。電子に意思を乗せて酸素燃やして火の玉作る、この物語はそこから始まっています。ですが詳細を詰めてみるとそんなに単純ではなくて結構めんどくさい行程を経ないと火の玉が投げられないことを知ってぐったりしました。雷撃の仕組みに理解するのに2日ぐらいかかりましたし。
エルリカさんのモデルは、エヴァ・グリーンさんです。ボンドガール好きなんです。
最終章【帰還編】
第九章を書き始めるまでワームホールをゲート化するという発想はありませんでした。
『(繋いだ手を)結ぶと、解く』という意味も含めたタイトルだったので、さよならだけが人生さと主人公は帰還するはずだったんです。でも、書いているうちにマルチバースのキャラクターに愛着が湧き過ぎてご都合主義とも言えるゲート化させてしまいました。例えば続編書いてみたいなーと思ったときに便利そうでしたし。
後は、奥さんへの説明ですよね。2年間なにしてたっていう。そこは便利機能でやっつけてしまいました。疚しい事がなくても一晩の説明をするの大変ですからね。
それでエピローグとなるわけですが、これは完全に続編の布石ですね。
娘が生まれるのも書いてる本人が想定外だったみたいな感じですし。
そんな感じで全254話、お楽しみ頂けていたなら幸いです。
貴重な時間を割いて読んで頂き、本当にありがとうございました。