おかげさまで『龍の町に星が降る』1000PVを超えました!
ありがとうございます!
累計1000ではありますが、通読していただいている方が20人近くいると言うことがとても嬉しいです。反面いつも緊張しながら更新しています。
更新ペースが遅くなってしまっているのですが、結末まで構成は出来上がっているので、未完で終わることはありません。生暖かい目で結構ですので見ていていただけますと幸いです。
以下、感謝の小話です。
「六月だね。雨多いけど、この季節になると楽しみなことがあってさ」
「楽しみなこと?」
「なんだと思う?」
「え、あー、六月だから、あじさいとか――」
「おしいっ! すごい! ノーヒントでニアミス!」
「お、おお、なんか急にテンション上がるね」
「だっておしいもん! え? エスパー? 頭の中読んでる感じ?」
「いや、エスパーて、違うけども、そう言われて悪い感じはしないね」
「で、なんだと思う?」
「えー、でもごめん正直分からないわ。ヒント無いの?」
「ヒント1、パッと花開く感じ」
「花開く……、あじさいじゃないの?」
「ヒント2、キラキラ輝く感じがいいよね」
「輝く……、雨上がりの、あじさいじゃないの?」
「ヒント3、大ヒント! あじさいとコラボしたことわざもあります!」
「あじさいとコラボしたことわざ? じゃあ、あじさいじゃないね」
「分からないかな?」
「分からないわ」
「正解は、アジフライでした」
「分からんわ! え、ちょっと待って、検証させて、ヒント検証させて」
「えー、いいけど点数変わらないよ」
「うん、点数とかはどうでもいいんだけど、まずヒント1のパッと花開く感じって何?」
「油に入れた時に、こう、衣が瞬間的に花開いた感じになるじゃん」
「あー、うん、まあ、確かに天ぷらとかでそんな表現することあるか、でもそれをアジフライで言うかな……、ま、まあ、じゃあヒント2は?」
「揚がったばかりのアジフライの衣に油が付いてて、キラキラって」
「あー、照明の具合かな、うん、でも、それをアジフライの評価ポイントに持って来ることについてはユニークと言わざる負えないな。で、ヒント3だけどこれは俺が知らないだけなのかな? 思いつかないんだけど」
「これは有名だよ。花より団子の派生形で、あじさいよりアジフライ、って言うじゃん」
「言わない、それはない」
「言うよー、あじさいよりアジフライの方がいいなって言う意味のことわざ」
「含蓄もねーな。まあ、とにかくアジフライが楽しみなのね」
「うん。いくら見てても飽きないんだよね」
「食べねーのかよ!」
感謝の小話、あじさいとアジフライ