『奏でる調べは癒しの旋律』オメガバース設定
※本編の中で説明しきれなかったオメガバース設定の補足資料です。
ムーサ王国には男女の他に第二の性として、アルファ、ベータ、オメガが存在する。
貴族階級はほとんどがアルファで、ベータは平民。
産まれてすぐに第二の性が発覚する場合と、第一次性徴、第二次性徴で発覚するケースがある。
産まれてすぐに第二の性が発覚しても、第一次・第二次性徴で変化する者もいる。
オメガのような希少な性ほど生まれてすぐに発覚するケースが多い。
オメガが生まれると男女問わず、発覚した(あるいは性が定まった)時点で神様へ献上するのが習わし。
『儀式』とは無関係に『献上の儀』が執り行われる。
神様への献上を生贄と考える者も多く、オメガ性を隠そうとする者は少なくない。
希少であるオメガが、更に数が少なくなる原因でもある。
アルファの中でも、特定のアルファにのみフェロモンを発するアルファをキメラと呼ぶ。キメラは自分のフェロモンを感じ取った相手を把握でき、その相手に好意を抱く場合が多い。
キメラのフェロモンを感じ取ったアルファもまた、同様に好意を持つことが多いため、「運命の相手」であると認識する。
これはアルファとオメガの間に発生する『運命の番』とは異なる。
運命の番は魂で繋がっている場合が多く、正式には『魂の番』と呼ばれる。
人間の社会で『運命の番』と呼ばれるのは、「運命の相手」と混同されているからであり、精霊や神に近い者は必ず『魂の番』と呼ぶ。
キメラの方がオメガより数が多く、人間に認知されている。