親戚が新聞の間に挟まっていたというチラシを私に見せてくれた。面白そうじゃない？と。
易を1時間3000円で鑑定してくれるというものだった。
病院の先生に、そろそろ単発で短時間から働いても良いんじゃないかと提案されていたので
私の適職を鑑定してもらおうと思った。
鑑定が始まる前に、名前や生年月日、住所、家族構成などを受付の紙に記入した。絶対に表には出ないからと言われて。
鑑定が始まった。
適職は、興味があるものを聞かれて答えたら
それが良いと言うだけだった。
工場は飽きてしまうからやめた方が良いとの事。
そのうち、あなたの人生が上手くいかないのは産まれる前の先祖に問題があるからと言われた。
それを解消するには、一日1000円の祈祷料で500日。計50万円かかると。髪の毛と古着と写真と祈祷料を、なるべく早く、明日にでも持ってきなさいと言う。50万円すぐに払えなければ分割でも良いと。あと、毎朝起きた時に東(太陽がある方向)へ向かって一礼しなさいと言っていた。
その日では、契約が完了できないからと帰された。
これはおかしいんじゃないかと思った。その団体名と怪しいという単語を入力し検索したらどんどん情報が出てくる。
これは霊感商法か…。
でも、父親の兄弟の人数を当てたり、母について何も言っていなかったのに当てた項目があって
ちょっとビックリしたけど。
バスから降りて、その易の所へ電話し
翌日の約束を断った。
その場だと言いくるめられるか何をされるか分かったもんじゃないから。
住所と家族構成を知られているから、何も無いことを祈る。
いや、何をしているんだ。
物語を早く書け。自分よ。