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桜夜 -sakuya-

この作品はもともとゲームシナリオをイメージして過去に書いて完結させたものです。なので情景描写は少なく、会話と主人公の心の声をメインに進行しています。

原文は以下のように「」の前に人物名が書かれていて、それはそれで3人の沈黙の部分とか、間が取れて好きなのですが、そのまま掲載すると小説?台本?となってしまい、単純に名前を削除すると「……」が連続表記されて誰の沈黙なのかわからなくなってしまうため、1話ずつ添削しながら投稿しています。


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彩「御神木の下にいた桜居さんが、どうしてうちの近くにいたんだろうね」

沙夜「そうね」

宏則「だよな」

 3人の視線が詠に集まる。

詠「……」

沙夜「……」

彩「……」

詠「……怒らないと約束してください」

宏則「いやだと言ったら?」

詠「帰ります」

宏則「俺が怒るようなことをしたんだな?」

 潔白なら間違いなく否定するはずだ。
 わざわざ自分を不利な方向に追い込む必要なんてない。

詠「そ、それは言えません」
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