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過去を変えるということ

 『過去を変える』と言ったときに、単純に過去へ戻って、後悔していることを起こらないようにする、若しくは起こるようにすると考えてしまう。
 しかし、それでは、おそらく何処かに歪みが生まれてしまう。もし世界が壮大で、運命が絶対的なものだとすれば、そのような歪みを許容するだろうか。到底許容されないものだと思う。
 だから、戻れたとしても過去はきっと不変なのではないかと思う。過去に戻ったとしても、ただ『あったまま』を繰り返すだけなのではないかと。
 だとしたら、過去はどうやって変えたらよいのだろうか。諦めるべきか。ただ、絶対的で圧倒的な運命に屈すれば良いのか。それはそれで違うのではないか。
 ではどうするか。
 例えば、過去に対する見方を変えてみればどうだろうか。つまり、意識を変えてみるのだ。ストレス軽減のためにコーピングを行うように、過去に対してもコーピングを行うのだ。
 そうすれば、きっと過去は変わるのではないだろうか。少なくとも、その本人の中では。
 そんなことを考えた。

 まぁ、運命が絶対的じゃなかった時は、過去を変えることも出来るかもしれないけれど。でも運命が絶対的じゃなかったら『運命の出会い』がとても虚しいものになるから、やっぱり運命には絶対的で居てもらいたい。

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