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「いくばく」か「いくたり」か

さて、拙作「月をつくる」なのですが、読んでくれた友人に、重箱みたいなことだけど、とワンクッションを置いて、次のような指摘をもらいました。

“「いくたり」は「何人か」という意味でしか使わないよ”

びっくり。

言われるまでわたしは「いくばく」と「いくたり」を同じような意味だと思ってなんとなく語感で使い分けていたのです。

ところが、漢字にすると一目瞭然。

「いくばく」は「幾許」になりますが、「いくたり」は「幾人」になるのですね。

つまり、文中「博士自身の血液をいくたりか」と書いてしまったのはまったく意味のとおらない表現で、ようするにわたしが不勉強だという話なのですが、ようやく近況ノートの近況ノートっぽい使いかたをできた気がしていまわたしはまんぞくしています
(今日はつかれているので本文は次の土日あたりにしれっとなおっていると思います)

みなさんも「いくばく」と「いくたり」の使い分けには気をつけましょう。
こちらからは以上です。

2件のコメント

  • myzさん

    拙作に評価をありがとうございました!
    「異世界のおっさん」で抱腹絶倒悶絶して以来、myzさんのファンですので感激です。
    「月をつくる」もあまりにも完成度の高い作品なので、プロの作家さんではと想像しております。

    たりは人数なんですね。勉強になりました。
    そういえば落語で「三人(みたり)四人(よったり)で出掛けて参りますてえと……」などと使いますね(^^
  • こちらこそ、来冬さんのことは日帰りコンのときに「恩返しキツネ保険」をこそっとフォローさせていただいて以来になりますので、「異世界のおっさん」をご評価くださったときはとてもうれしかったです。
    今回も「月をつくる」をご愛顧くださり、重ねてお礼申し上げます。
    ありがとうございます。

    お見込みいただいたところ心苦しいのですが、当方しがないワナビのはしくれにすぎませんが、あわよくばなんかいつか出版社的ななんかの目に止まってなんかなる的ななんかを夢見るきもちは持ち合わせていますので、来冬さんにおかれましてはその際は、わたしが育てた、と最高のドヤ顔をキめてもらうことができますよう、今後も精進していきたいと思います。
    よろしくおねがいします。

    あと、「たり」の落語での使い方ははじめて知りました!
    そういうのもあるんですね、勉強になります……。
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